海外FXのメリットのひとつとして【ゼロカット】があります。
このゼロカットシステム(追証なし)によって借金ができることはない!
ゼロカットも海外FXを使ううえでメリットのひとつとなるのですが、
このページでは海外FX業者がなぜゼロカットを採用しているのか、ゼロカットについて知らなくてはいけない知識、
XMを例にしてマイナスになった口座残高はいつリセットされるのか?など、
ゼロカットについて理解を深められる記事となっています。
ゼロカットとは?| 追加で入金を催促されることがない
まず前提知識としてゼロカットについて知らなくてはいけないことを先に書いておきます。
「XMでいつゼロカットされるのか?」についてはこちら(ページスクロール)
ゼロカットとは、口座資金がマイナスとなってしまったとしてもお金を請求されることはなく、マイナスになった口座残高はゼロにしてくれるということです。
別の言い方をすると「追証なし」です。
追証とは追加保証金の略称で、証券会社に追加してお金を差し入れなければならない状態のこと
海外FXでトレードするうえでは借金ができることはないということになります。
ただの「ロスカット」について詳しくはこちら:海外FXで重要なロスカットとは?ブローカーごとの維持率にも注目!
FXのような「レバレッジをかける投資」でもっとも恐ろしいこと

国内FXと株式信用取引のようなレバレッジ投資の一番こわいことは入金額以上の損失ができてしまうことです。
レバレッジとは借金。トレードで失敗した場合、借金だけが残るケースだってあります。
株式の信用取引が一番わかりやすいのですが、借金をして買った株価が暴落した場合には、本来なら必要な証拠金を下回った時点で強制ロスカットとなり、口座資金はゼロに(近く)なります。
しかし…、株式の世界で2018年末に起こったサンバイオショックのように連続でストップ安をつけて売るに売れない(損切りをしたくてもできない)日が続いてしまう場合には借金だけが残る最悪なケースとなってしまいます。
じつは国内FXにおいてもこれに近しきことが起こってしまいます。
FXはかならずしも指定した価格で約定されるわけではない

FXではスリッページという概念があるからです。
FXではかならずしも「自分が指定した価格」で「約定されない」ということがあります。
そもそも指値注文というものは、指値価格で約定されるなんて保証はなく、その価格になったら成行注文を発注するということになります。
即ポジションを保有する成行注文であっても、指標などによって相場が大きく動いているときには発注ボタンを押した瞬間にモニターで目にしていた価格で約定されることなんて「ない」と思っていたほうがいいです。
このことはロット数量によってもかわってきます。
上記の株式市場におけるサンバイオショックのような例をFXにあてはめると、代表的なのは2015年のスイスフランショックと2019年1月3日のフラッシュクラッシュです。そこまで昔のことではないですね。
一瞬にして価格が飛ぶようなショックが起きた場合、あらかじめ指定されていた指値価格(ロスカット)で決済できません。
いき過ぎた分が借金となってしまう可能性があるということです。
もちろん低レバレッジにすればするほどにこのような恐ろしい事態を回避できますが、
FXの利点がレバレッジをかけることにあって、FX自体がレバレッジをかけることを前提としている投資手法です。
自分には関係ないと思っていても、誰しもが欲がでればレバレッジは大きくなってしまうものですし、ほとんどのFX会社でスイスフランといった通貨ペアはあたり前のように取り扱っています。
フラッシュクラッシュでは、安全通貨同士で流動性ともに安定しているとされる「ドル円」の通貨ペアでさえ短時間で5円もの価格で動きました。
相場に何が起こるかなんてわからないのです。
FXの理不尽な事態に対処できるのがゼロカット

これから先だって世界的な大事件や、そのとき流動性の不足によって為替レートが飛ぶことはあるでしょう。
最近では2020年の3月9日の大底がそうだったのですが、サーバーエラーによって証券会社につながらないということも起きました。国内では誰もが知る大手証券会社でした。
2015年スイスフランショック、2016年のブレグジット、そのあとのトランプラリー、2019年のフラッシュクラッシュ、そして2020年の今だって波乱の相場は続いています。
ショックが起きてしまうとき、逆のポジションを保有していると思うとゾッとします。
理不尽な事態に対して唯一対処できるのがゼロカット(追証なし)なのです。
投資は事前に想定外のリスクを防止しなくてはならない!
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海外FX業者はなぜゼロカットを採用しているのか
なぜ「国内FXは追証あり」で「海外FXでは追証なし」なのか。
大きな理由として次の2つのことがあります。
- 国内の法律では、顧客の損失を証券会社側が補填することが禁止されている
- 海外から他国の顧客に対しての取り立ては手間・費用を考えると実質不可能であることから、最初からサービスのひとつとしてゼロカットを提供している
ゼロカットの留意事項
中立な意見を述べると、海外FXではゼロカットがあるかわりに「最大レバレッジを規制してくること」や「スプレッドが広い」など、ゼロカットがあることによってその分をどこかしら見えない形で顧客がコストを払っているといえなくもないです。
最大レバレッジを規制してくる
スイスフランショックによって潰れた業者が多発したので、業者側も必死でリスクヘッジをしています。
顧客によって、あるいは口座資金によって、大型指標時によって最大レバレッジは規制されます。
XMの場合、最大レバレッジ888倍(もともとこんなにいらないが)から200倍あるいは100倍に下げられます。
ただ、このことは僕はある程度は仕方のないことだと思っています。
レバレッジ規制の際にはXMからメールが届きます。
XMのレバレッジ制限について:【XMの888倍には】レバレッジ規制あり!200万円からは200倍に
海外FXであってもゼロカットに対応していない一部業者もある

ゼロカットを不採用としている海外FX業者もあります。
それほど有名な業者ではありませんが、この場合マイナスになってしまったら入金をして相殺させなければそこでは継続して取引することはできないということです。
ムチャなハイレバトレードをしないように、あえて牽制するためにゼロカットを不採用にしていると僕は考えていますが、
対策としてはゼロカット採用のメジャーな業者を選ぶことと、ゼロカットを前提にしたハイレバトレードをしないことです。
念のために口座がマイナスのときには資金を入れない
このことは海外FX業者(ブローカー)によってということになりますが、口座残高がマイナスのときに資金振替をすると現金部分でマイナス分が相殺されてしまい現金部分を失ってしまう可能性があります。
仕様上そうなってしまう海外FX業者もあるので注意しましょう。
マイナス残高のままで新規ポジションを建てた場合、せっかく利益を出せたとしてもマイナス額のほうから回復していくブローカーもあります。
ゼロの残高だったのならば現金が増えていたにも関わらずです。
口座の合計した有効額はかわらなくともボーナスより現金のほうが価値は高いので、どのブローカーであっても念のためにマイナス残高がリセットされてゼロになったことを確認してから入金や振替、新規ポジション建てをしたほうがいいです。
ゼロカットの正しい考え方

FXは投機なので何が起こるかわからない世界です。
入金額以上の損失がないからこそ、自分の資産全体で考えたときに、FX口座に入金している額までが事実上のストップとなっていることに気づくはずです。
これこそがゼロカットの最大の利点であり、FXの世界ではレートが飛ぶことがあるので心の安定剤としてゼロカットがある。
でもそれだけ。
実際のトレードでは、むしろゼロカットなんてされることのないトレードをすることが理想。
FXでは安定して勝ち続けることのほうが大事だからです。
ゼロカットされてしまうくらいの一発勝負を何度もしたところで、どこかで資金をなくすだけです。
別口座間のハイレバの両建てなどゼロカットは悪用厳禁なので、
重要なことは口座がマイナスになることを前提にしたトレードはしないこと。
ゼロカットはあ・く・ま・で保険です。
関連記事:【追証なしの海外FX】XMは元本以上の損失リスクなし!その取引の考え方
XMのゼロカットシステムについて

口座資金がマイナスとなった場合に、いつ戻してくれるのか?などをXMを例にして解説します。
XMでは早くて数分後、長くても数時間後にマイナスの残高はリセットされる
XMではマイナスになってしまった口座は早くて数分後にはリセットされます。
通常は数十分ほど待つことが多いです。
まれに数時間ほど経ってもゼロにならないこともありましたが僕の経験上、次の日に起きた頃にはゼロになっています。
すぐにゼロにしたいのなら問い合わせる
マイナスの口座をすぐにゼロにしてほしい場合、あるいは待っていてもなかなかゼロにならない場合にはサポートに問い合わせればゼロにしてくれます。
XMPポイントをボーナスに交換する
取引するごとにもらえるXMのポイント(XMP)をボーナスに交換したとき、その口座が清算されてマイナス残高はリセットされます。
もちろんXMPから交換したボーナスは有効証拠金として残ります。
なかなかマイナスがリセットされず、かといってサポートに連絡することもめんどくさいのならばXMPポイントを交換する方法がおすすめですね。
XMPの交換の仕方はこちら:XMTrading管理画面の見方と使い方を解説【XMの始め方】
XMPについて関連記事:【XMのロイヤルティポイント】XMPは現金かボーナスのどっちと交換する?
XMでマイナスの残高がリセットされるタイミングまとめ
XMのマイナス残高リセットについてまとめると、
- マイナスになっても数十分待つこと。遅くても翌朝にはゼロになっている
- もしゼロにならない、あるいは急いでいるのならばサポートに問い合わせること
- サポートに連絡することがめんどくさいのならばXMPを交換すると口座のマイナスはリセットされる
ゼロカット分のマイナスを別口座から差し引かれてしまう心配はない
XMでは複数口座を開設することができますが、ひとつの口座がマイナス残高になったとしても、別口座から差し引かれるということはないので安心してください。
しかもXMの場合、マイナスになった口座残高がリセットされても有効証拠金として一定のボーナスが残ればトレードすることはできます。(最後の悪あがきができる笑)
関連記事:XMの100%入金ボーナスとは?3000円ボーナスとXMPポイントも解説
意外なことに海外FX全体でみればボーナスだけでトレードすることができる海外FX業者は少ないです。
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ゼロカットシステムについて一言まとめ

海外FX(XM)でマイナスとなってしまった口座残高がいつリセットされるのか?については、
「ほっとけばリセットされる」ということになります。
そして、FXでは安定して勝ち続けることのほうが大事です。
ゼロカットによって借金ができることなく安心してトレードすることはできますが、むしろゼロカットされないトレードをすることが望ましいということです。