FXで(安定して!)勝てるかどうかは適切な「ロット数」と「レバレッジ」によって決まってきます。
資金量に合わない大きなロット数を取ってしまうとレバレッジ過多となり、すぐに資金はなくなります。
そのような事態を避けるために「適切なロット数とレバレッジとはなにか」をこのページでは書いています。
資金を増やすことができるか、あるいは溶けてしまうのかはほぼロット数によって命運が決まる!
FXの「ロット」と「レバレッジ」の関係について
ロット数は注文時にトレーダー自身で決めます。
対して、レバレッジは注文時に何倍に設定するかという項目はありません。
少しでもトレード経験がある人にとってはあたり前のことですが、このことは重要です。
僕はFXをする前には、レバレッジは注文時に「×3」とか指定して注文するものだと思っていました。
FXでは「ロット数」によって「レバレッジ」が決まる
ポジションを保有した結果として、入金されている証拠金に対して何倍となっているかの「レバレッジ」が決まります。
つまり事前に指定した「ロット数」によって「レバレッジ」が決まるので、レバレッジが何倍かは注文時にそれほど意識しません。
よって「レバレッジが何倍なのか」を把握することよりも、事前に「取るべきロット数」をわかっているのかが大事だと考えています。
ロット数はトレーダー自身で注文時に必ず指定することになるので、状況によって保有すべきロット数だけは常にわかっていなければならないのです。
FXの口座資金に対してロット数が大きいとハイレバとなる

有効証拠金が少ない状態で「大きなロット数」を取ると「ハイレバ」となり、少し逆にいっただけですぐにロスカットされてしまいます。
身の丈に合わないロット数は取らないこと。
口座資金に対して取ったロット数でレバレッジは決まりますが、
国内か海外か、あるいはブローカーによって最大レバレッジは決まっているので、どこを使うかによって口座資金に対して最大で保有できるロット数もかわってきます。
海外FXでは少額の入金であっても大きなロット数を取ることができるので、これこそが海外FXで資金を効率よく増やせるメリットとなり、逆に資金を溶かしやすいデメリットということでもあります。
だからこそ「常に適切なロット数を取れること」がFXで成功するために必要なことであり、このことを含む「資金管理」全般がFXでは重要となってくるのです。
ここまでをまとめると、
- いつだって自分が取る「適切なロット数」をわかっているのかが大事なこととなる
- 注文時にレバレッジを何倍にするのかはそこまで意識するものではありません
「ロット数」はいくつにすればいいのか

では、取るべき「ロット数」についてですが、
誰にとってもおすすめなロット数なんて絶対にないです。
具体的な数字を言えるわけがない。
トレードスタイル、投資にあてる時間、資金量、リスク許容度は人によって違うからです。
それでもひとついえることは、
FXですぐに資金を溶かしてしまう人に共通することとして、
口座資金に対してロット数が大きいということがある!
それと損切りをしてないとかダメですね。
ストップまでの距離とロット数で損失が決まる
あらかじめ最悪のことが起きた場合の損失額を知っておき、それを受け入れることができるのかがFXで成功するための秘訣となります。
「ストップまでの距離 × ロット数」で算出される額が想定される損失額です。
スキャルピングのようにストップを設定する間もない場合には、手動で損切りしても「はい次っ」て余裕をもっていえるくらいのロット数を取れるようになることですね。
ストップがつくまでの許容できる損失に見合ったロット数を取れるのかが大事ですが、ナンピン(買い増し、売り増し)をすると計算が少し複雑にはなります。
事前は「ロット数」| 事後に見るべきは「証拠金維持率」
推定損失額の算出がわかりにくい場合もですが、
ポジションを保有した後には「証拠金維持率」の管理の方が大事となってきますね。
よほどの短期トレード(スキャルピング)か一発勝負をするという事情がないかぎりは、長くトレードしていくためにエントリー時に4桁以上の証拠金維持率はあったほうがいいです。
いきなり証拠金維持率が200を切っているとかマジで危険です。これではすぐにロスカットされてしまいます。
個人的には一度の損失を口座資金の5%から大きくても20%までにおさえることがいいですね。ただしこれも資金量とトレードスタイルによりけりです。
具体的な「ロット数」をいうことはむずかしいが | いえることは

誰にとってもおすすめな「ロット数」と「レバレッジ」なんてありませんが、
一般に「ロット数量及びレバレッジ」は、
- 資金が少ないうちは大きく、口座資金が多いのならば小さく、
- 短期トレードなら大きく、ポジションを長期で保有するのなら小さく、
ということはいえると思います。
このことはFXだけではなく投資全般にいえることですが、
資金が少ないほどリスクは追えます。
逆に、資金量があるのなら一度のミスで大きな資金を失うわけにはいかないのでリスクはおさえます。
海外FXの10万円資金のロット数の目安について詳しくはこちら:【海外FXのロット数の目安】XMで5万円から10万円チャレンジの例
FXの場合、短期で決済するのならば損切りも早くなるはずなのでレバレッジは大きくかけられます。
スイングトレードなど長期保有になるほどレバレッジを小さくして、多少逆にいってしまってもロスカットされずに耐えることが大事となってきます
感情的になるとロット数が増えてしまう

人間はやっかいなことにメンタルによって「取るべきロット数」や「取引ルール」が崩壊してしまうことがあります。
感情的になるとルールが崩れて資金を溶かしやすくなる。
次の2パターンにはとくに注意です!
- 負けを取り戻そうとしている
- 勝ちを急ぎすぎている
これらのパターンにおちいっていると、必ずといっていいほどロット数が大きくなり、無駄なエントリーも増えてしまうので注意が必要です。
海外FXの「ロット」と「レバレッジ」の注意点

海外FX特有の「ロットとレバレッジについて注意すべきポイント」があります。
まず、1ロットの取引単位が国内FXとは違うことですね。
海外FXでは1ロットが10万通貨
国内FXでは1ロットが1万通貨であることに対して、海外FXでは1ロットが10万通貨です。
海外FXで1万通貨のポジションを取りたい場合には0.1ロットとなります。
1,000通貨でポジションを取りたい場合には0.01ロットとなります。
詳しくはこちらの記事で:海外FXでは1ロットが10万通貨!|XMにおける「lot」とは?
実際のトレードでは888倍や1,000倍のレバレッジはいらない
海外FXでは最大レバレッジ500倍、888倍、1,000倍があたり前のようにありますが、
フルレバはすぐ溶かします。
この最大レバレッジは理屈上かけることができてもリアルトレードではいりません。
最大レバレッジで限度いっぱいのロット数を取るとノイズのような上下の揺れでもすぐにロスカットされます。まさに時間と金の無駄。
このことはMT4上などでの注文時の話なのであって、ブローカーの口座開設時によくある口座設定の最大レバレッジは「最大」にして問題ありません。
レバレッジ制限とロット数の規約に注意

海外FX業者によっては、口座の残高が増えることによってレバレッジに制限がかけられることをあらかじめ知っておきましょう。
レバレッジ制限

関連する通貨・CFDの国の重大なイベント時(総選挙や国民投票など)と、
FX口座の残高によって最大レバレッジを勝手にかえられてしまいます。
ただし、このことは仕方のないことであり、むしろFX業者にとって健全に運営していくためのリスクヘッジとして必要なことです。
まともな海外FX業者ほど制限をかけてきます。
例として、
XMでは最大レバレッジは888倍ですが、口座資金が200万円ほど(より正確には2万ドル)を超えてくると最大レバレッジは200倍までに制限されます。
GEMFOREXでは最大レバレッジは1,000倍ですが、口座資金が200万円を超えてくると最大レバレッジは500倍までに制限されます。
これらは一例であって条件はかわってくることがあります。
事前にメールで教えてくれるブローカーは良心的ですね。XMはこのタイプです。
重要なイベント前に届くメールの場合、ボラティリティー(値動き)が多くなるであろう日程もわかってきます。
ただしポジションの保有中に制限がかかってしまう場合もあるので、あらかじめ制限がかかりそうなときには維持率に余裕をもつようにしましょう。
ロット数についての規約
FX業者によっては大きなロット数を取る場合には事前連絡をすることが規約で定められていることがあります。
このような規約のあるFX業者はあまり大きな資金を入れられるブローカーではないですね。
GEMFOREXも10ロット(100万通貨)以上は事前連絡が必要とあります。
GEMFOREXはボーナス面を考慮すると良いブローカーではありますが、この規約は唯一気になるところです。
適切な「ロット数」と「レバレッジ」のまとめ

自己の資金量に合ったロット数を取らなければいけないということです。
どれだけFX手法に自信があり、チャート分析ができていたとしても勝率100%なんて絶対に無理なので、FXでは資金管理力ですべてが決まってしまいます。
負けを取り戻そうとしたり、勝ちを急ぎすぎたりすると取るべきロット数がおかしくなり、一度のミスで資金を吹っ飛ばしてしまう。
こうして資金が半分以下になってしまったら取り戻すことは難しくなります。
そうならないように、
資金に応じて、エントリーごとにストップ(ロスカット)がついてしまうまでの距離でもってロット数を決めて、それによって算出される損失額を先に把握して余裕をもってトレードすることです。