FXトレードで避けてはとおれない【ロスカット】についてです。
FXのようなトレーディングではかならず「損切り」は必要なことであり、
ロスカットルールをあらかじめ決めておく必要があります。
また、必要証拠金が一定額を下まわった場合にブローカー側での強制ロスカットもあります。
証拠金維持率が残りいくつで強制ロスカットされてしまうのかは海外FX業者によって違うので、このロスカット水準をあらかじめ知ったうえで戦略を立てなければなりません。
このページではブローカーごとの強制ロスカット水準と海外FXのロスカットの考え方がわかるようになっています。
ロスカットとはなにか!?
一応おさらいとしていうと、
ロスカットとは「損切り」のことで、一言でいえば小さな損失のうちに決済することです。
FXのような投機となるとロスカットを避けてはとおれません。
エントリーに失敗しても含み損がふくらむ前にロスカットしてダメージは最小におさえ、勝てるところでごっそり利益を取っていくことが理想です。
勝率100%なんて絶対に無理なので、まずは「損切り」ができるかどうかがFX初心者に取って大きな壁となりますね。
FXは「3歩進んで2歩下がる」の繰り返しになるというイメージで考えています。
ロスカットの種類
僕が思うFXにおける「ロスカット」の種類としては3つあって、
- 手動の損切り、
- ストップロス設定(逆指値注文)、
- そして強制ロスカットです。
手動の損切り
手動の損切りとは、そのまま手動で「成行の決済」をすることですね。
スキャルピングや早めのデイトレードといった短期トレードにおいては「素早さ」が肝なので損切りするにはこのかたちとなります。
ストップロス
ストップロスは保有したポジションに対してあらかじめ「損切りの予約注文」を出しておくということです。
逆にいってしまったら決済するということで「決済逆指値」という名称が使われることもあります。
スイングトレードといった比較的長めのポジションにはストップロスを設定しておいたほうがいいでしょう。
ストップまでつかなくても「しまった!」と思ったのなら手動で損切りすることもあります。
強制ロスカット
預け入れている証拠金が一定の金額を下まわるとブローカー側で強制ロスカットされます。
このことはハイレバになりがちな海外FXではとくに重要な要素となりますね。
証拠金維持率が一定水準を下まわると、最初にマージンコールという通知がいき、そのままさらに一定の水準を下まわると強制的に決済されますが、
強制ロスカットされる水準はブローカーによって異なります。
ロスカットとゼロカット
海外FXにはゼロカットという言葉もあってややこしいのですが、
ゼロカットは強制ロスカットされて口座資金がマイナスになったとしても「マイナス残高がリセットされる」ということを指しますね。
よく「ゼロカされたぁ」と言っている人がいたら、その人のFX口座資金が「0」になったということです。
ゼロカットについて詳しくはこちら:【XMのゼロカットシステム】マイナスの残高はいつリセットされる?
手動のロスカット・ストップロス・強制ロスカット・ゼロカットのまとめ
- 手動のロスカットは「成行」の損切り注文のこと
- ストップロスは保有したポジションに対して損切り注文を予約しておくこと
- 強制ロスカットはポジションの含み損がふくらみ証拠金維持率が一定水準を下まわるとブローカー側で強制決済されるということ
- ゼロカットはマイナス残高は「0」にリセットされるということ
主要な海外FX業者の強制ロスカット水準
代表的な海外FX業者の強制ロスカット水準です。
証拠金維持率の「%」がこの水準に落ち込むと強制決済されます。
ブローカー名 | 強制ロスカット水準 |
XMTrading | 20% |
GEMFOREX | 20% |
iFOREX | 0% |
Axiory | 20% |
TitanFX | 20% |
Exness | 0% |
海外FXでは証拠金維持率にとくに注意!

海外FXトレードはハイレバレッジになりやすいのでとくに証拠金維持率の数値(%)を常に確認することです。
そして絶対に知っておくべきことは使うブローカーの強制ロスカット水準です。
このことはストップアウトともいいますね。
ブローカーによってストップアウトされる維持率が違うことに注意が必要です。
とはいっても、XM、GEMFOREX、Axiory、TitanFXなどメジャーな海外FX業者は20%です。
iFOREXとExnessでは0%まで耐えることができるのでこの点は有利ですね。
逆にこの水準に慣れてしまうと証拠金維持率100%で強制ロスカットされるといった別のブローカーを使う場合にはリスクが増してしまうので、その分、余裕をもってポジションを取る必要があります。
有効証拠金と証拠金維持率について詳しくはこちら:【有効証拠金と証拠金維持率とは?】XMのルールとクレジットとの関係を知る
ロスカット(ストップロス)の考え方
一般に置くとされるロスカットポイントは次のところです。
自分のポジションが予想に反して逆にいってしまい負けを認めるというラインですね。
例:買いのポジションを保有している場合のストップロス
- サポート(売りはレジスタンス)ラインを明確に抜けてしまったところ

- トレンドラインが崩れて安値を割って(売りは高値を超えて)しまったところ

そして、そのロスカットラインから逆算して損失額を先にある程度想定しておくことです。
証拠金維持率は、とくにエントリーした瞬間の証拠金維持率を確認することが重要です。
トレードスタイルにもよりますが、いきなり200%とか切っているとかなりギリギリな勝負をしていると考えられます。
短期・長期かで証拠金維持率の目安はかわっていき、
一般に長期保有になるほど証拠金維持率には余裕をもたせてポジションを取ります。
海外FXの「ロスカット」についてのまとめ

とくにハイレバになりがちな海外FXだからこそ「ロスカット」はより重要なことになるのです。
まずはロスカットの種類をよく知り、失敗しても損切りできるようになること。
- 手動で適切に損切りできること
- ストップロスを適切な位置に設定できること
- 利用するブローカーの強制ロスカット水準を知ること
次にロスカットについて意識するべきことは、
- 証拠金維持率は常に確認すること
- 証拠金維持率に余裕をもたせること
- あらかじめロスカットラインを決めておくこと
- 1回のロスカットで一撃死するロット数を取らないこと