このページでは海外FXの【メリット】と【デメリット】について、とくに重要な部分だけにしぼって解説します。
「メリット」と「デメリット」のそれぞれの重要度ベスト3として取り上げています。
海外FXのメリットの活かし方と、デメリットの克服方法も書いていますので、
このページを見てもらうだけで、海外FXデビューを考えているトレーダーが国内FX含めてどうするべきなのかがわかるようになります。
国内FXではできないことを海外FXに求める!| 海外FXのメリットベスト3とは?
海外FXの利点としては、なによりレバレッジの高さにあると考えています。
そもそもFXの利点こそが「レバレッジ」です。
レバレッジを使って少ない資金に「てこ」を入れるようにして大きな金額を動かせるのがFXであり、
その利点であるレバレッジの「選択肢が多い」ということがなにより重要。
海外FXの利点はレバレッジの選択肢の多さ

よくある誤解で、海外FXはレバレッジが大きいから資金を溶かしやすいということがありますが、このことは個人のトレードスキル(資金管理)の問題となってしまいます。
FXだけの問題でもなく、身の丈にあわない大きな金額をかけてしまうと危険なのはすべての投資に共通することです。
ロット数はトレーダー自身で決めることなので、海外FXでレバレッジ「1倍」でトレードすることだってできます。
そういう意味で海外FXのメリットは、レバレッジの「大きさ」というよりもレバレッジの「選択肢の多さ」といったほうが適切です。
レバレッジの選択肢が多い分「扱い」がむずしくなるという意味ではたしかにそのとおりではあるのですが、資金管理さえできていれば国内FXよりはるかに少ない金額で効率よく資金を増やしていくことができるのです。
元本以上の損失なし
次に、海外FXのメリットとして「追証なし」ということがあります。
元本以上の損失リスクはないということですね。
国内FXでは、証券会社側の内部で顧客の注文を呑(の)んでいるにもかかわらず、急激な相場変動によって注文が確定されるまでの「時間差」によってマイナスになってしまった分を顧客に請求してくるという理不尽な仕組みとなっています。
海外FXではこれがないので借金ができることはない。
ただし海外FXであってもゼロカットされないようなトレードをすることが理想ではあります。
口座資金をゼロにしてしまってはFXとしては「負け」なので。
そういう意味ではゼロカットはトレーダーとしてお世話になりたくないものですが、
FXではなにが起こるかわからない世界ですので、ひとつの保険としてゼロカットがあることによって安心してトレードすることができます。
入金額以上の損失はないのですから「口座資金まで」をストップロスに見立てることもできます。
おまけとしてボーナスがある

ボーナスは資金の少ないトレーダーにとってはチャンスとなることは事実です。
最終的にはボーナスをあてにするということからは卒業しなければなりませんが、
FXは最初は失敗するもので、だったら未入金のボーナスを含む「少ない自己資金」で失敗しとけばいいわけで、
なるべく自己資金をかけずに経験値をつめるというメリットがあります。
決してボーナス = ダサいと思わないことです。
とくに口座開設するだけでもらえる未入金ボーナス、入金に対して口座資金が2倍となる100%ボーナスは資金が少ないうちは使わない理由はありません。
ボーナスが必要かどうかはトレーダーの「段階」によるということです。
さらにいうと、トレードスキルにあわせてブローカーを使い分けることがおすすめです。
資金が増えてくれば透明性重視のブローカーあるいは固定スプレッドを採用している本格ブローカーに切り替えるといったことです。
しかし、このようなことはほとんどのトレーダーにとってはかなり先の目標となりますね。
海外FXのメリットベスト3:レバレッジ・追証なし・ボーナス
海外FXのメリットベスト3のまとめ。
- レバレッジの選択肢の多さ : 圧倒的な効率のよさがある。ただし「諸刃のつるぎ」でもあるので自身の適正レバレッジをさぐるまで時間がかかる
- 追証なし : 借金ができることがない!ゼロカットされないことが理想だが、入金額以上の損失が出ないということは(口座資金がストップロスとなっていて)安心材料としてよい
- ボーナス : 資金が少ないうちや経験値が不足しているトレーダーにとっては見過ごせない要素となる
海外のデメリットとは?| それらデメリットへの対策

海外FXのデメリットとしてはやはり「信用リスク」があります。
ブローカーによっては出金拒否・出金遅延が起こりうるということです。
このようなことをはじめとした海外FXのデメリット3選をあげていきます。
カウンターパーティリスク
海外FX業者が倒産した場合には預け入れた資金の全部が返ってくるわけではありませんし、
そのような約束がされていたとしても、かならずしも返ってくる保証がないということがあります。
ブローカーが悪意をもってトンズラした場合には資金が戻ってこない危険はあります。
トレードの失敗というよりも、このようなカウンターパーティリスクがあることが海外FXを使ううえでの最大のデメリットです。
国内の大手証券会社ではこのリスクはほぼないですね。
カウンターパーティリスクへの対策

信用あるブローカーを選ぶこと!
まずはこれだけですね。
とくに運営歴・知名度・金融ライセンス・FPAの評価はかならず確認すること。
ブローカーがこちらの記事の基準に合致しているのかをチェックすることです。
そして資金が増えてくれば、念のためにさらにブローカーを分散していけばいいです。
ほかの対策としては、
しばらくトレードをしないならば出金手続きをしておくこと。
出金は期間を決めてこまめにかけること。
銀行口座に出金確認するまでがFXです!
税金について

海外FXでは税金面が不利であるとされていますが、このことは利益の金額によります。
国内FXでは税率20%ですが、海外FXでは総合課税となっています。
累進課税として所得が大きいほど税金が増えていくということになり、海外FXでは最大で55%の税率です。
このことは利益を大きく上げられるトレーダーほど不利であり、逆に少額の利益ならば有利となります。
くわえて海外FXでは年を超えての損益通算もできません。
ちなみに仮想通貨投資の税率も海外FXと同様です。
税金面のデメリットへの対策
まず最初に知るべきことは、そもそも「税金の心配をすること」って贅沢な悩みなんです。
多くの人がそこに行き着けませんから。
利益が出ていないのにもかかわらずに税金の心配をすることはイタイです。
むしろそこを目的にしているわけです。
税金の心配ができるくらいに利益を上げることを目指す、これこそが目的なんです。
そのくらい勝てるようになれば、税金の知識も勝手に増えていくことでしょう。
次に具体的な対策として、税金の有利不利の分岐点を超えるまでは海外FXで、
途中から併用していき、最終的に国内FXに切り替えるといったことですね。
利益を上げられ資金が大きくなればレバレッジを大きくかける必要もありませんし、資金量が大きくなれば少しの値幅でも大きく取れます。
あるいは法人口座をつくるということが王道ですね。
かならず税金は申告しましょう。
入出金手段の不安定さ

入出金のわずらわしさも海外FXのデメリットです。
ブローカーによっては入出金手段がころころとかわることがある。
出金の際に、国内の資金移動と比べて国際銀行送金は時間と手数料がかかってしまうことがあります。
それでも海外FXではオンラインウォレットやビットコインウォレットといった多様な入出金に対応しているのでデメリットだけがあるというわけではないです。
入出金のわずらわしさへの対策
対策はそこまでむずかしいことでもなく、じつは銀行口座さえあればことたります。が、
bitwallet、STICPAYといったオンラインウォレットのアカウントもつくっておきましょう。
とくに『bitwallet』は海外FXを利用するうえでとても便利なものとなっています。
海外FX入金に使えないクレジットカードが増えてきていることと、海外からの銀行送金を受け付けていない銀行があることに注意すればいいです。
主観ですがクレジットカードよりデビットカードのほうがまだいい印象です。
海外送金の受け入れをおこなっていない銀行は、ゆうちょ銀行、じぶん銀行、みずほ銀行(インターネット支店のみ)、ジャパンネット銀行、セブン銀行、新生銀行です。
それと、ブローカーによってこれからもころころと入出金事情がかわる可能性もあるので地味に重要なことは「情報を追うこと」です。
とりあえずは不安定なブローカーへの入金はやめるようにして、
メジャーなブローカーで国内銀行入金、海外銀行送金、くわえてbitwalletの手段があれば大丈夫です。
海外FXのデメリットの解消方法のまとめ
海外FXのデメリットの解消方法のまとめとしては、
- 資金が増えてくれば信用あるブローカーで分散すること
- 税金の問題は、資金量とトレードスキルの段階によるということ。利益が大きいのならば国内FXや法人口座を検討する
- 銀行の国内入金・海外送金が基本となる。プラスしてbitwalletを活用すること
国内FXと海外FXのどっちが向いているか

海外FXのメリットとデメリットを整理して、
メリット:レバレッジの選択肢の多さ、追証なし、ボーナス
デメリット:カウンターパーティリスク、税金面、入出金のわずらわしさ
これらのメリットからデメリットを差し引いてモヤモヤが残るのであるならば国内FXを使えばいいのです。
途中で海外FXのメリットを感じられなくなったとしても国内FXです。
このようにシンプルに考えることができます。
こういうタイプならば海外FX

これは僕の考えですが、
資金が少ないうちは海外FXですね。
FXに自分の資金を大きくぶっこむのは危険ですし、国内FXのレバレッジでは効率がわるいと感じてしまうからです。
資金量が大きく、レバレッジをかける必要がなくなれば国内FXでいいのですが、
「FXは少額でやるもの」という前提で考えれば僕としては海外FXとなってしまう。
どのくらいが「少額なのか」ということについては人によって異なると思います。
僕の場合は数百万円であっても海外FXです。
さすがに1,000万円を超えてくるとなるとそれでFXをすることにこわく感じてきます。
そして注意してほしいのは、いくら効率がいいといっても資金を溶かしやすいのはハイレバができてしまう海外FXなので、
あくまで資金管理が最重要で、長くトレードしていけるということが前提です。
海外FXのメリットとデメリット | その結論

最後に結論を述べると、
ずーと海外FXを使っていかなくてはいけないなんてことはないのです。
このことは国内FXにしても同じです。
ひとつだけを使わなければいけないなんてことはない。
柔軟に考えることです。
時期によって海外FXのメリットが上まわれば海外FXでやればいいし、そうでないならほかに選択肢はいくらでもある。
使うブローカーは、資金量・相場の状況・トレードスキルの「段階」によって使い分けるということ。
たとえば大統領選のときなどの重大イベントにスプレッドが大きく開くという口コミのあるブローカーをわざわざ使う必要はないですし、
資金量があればボーナス業者を選ぶ必要はなくなります。
国内FXか海外FXかの単純なはなしではなく、
誰にとってもずっと使えるブローカーなんてものはないのです。
トレードスタイル、資金量、相場によって使うブローカーはかわってくるということです。
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